家督相続とは

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家督相続とは

家督相続とは、明治から昭和初期までに施行されていた相続制度であり、被相続人である戸主が亡くなった場合に、長男のみがすべての財産を相続する制度のことをいいます。
原則として、家の長男もしくは被相続人(前戸主)が遺言により指定した者しか相続することができず、兄弟姉妹には相続権はありませんでした。
その後、この家督相続制度は、昭和22年、日本国憲法の制定に伴う民法の改正の際に廃止されました。

もっとも、現在においても家督相続が適用される場合があります。
それは、代々相続登記がされていない場合です。被相続人が亡くなり、相続財産に不動産が含まれている場合、当該不動産を相続した人は、相続登記をして名義を変更しなければなりません。
しかし、この相続登記は必ず行わなければならないものではないため、中には何十年と登記が変更されないまま不動産が受け継がれていく場合があります。
相続を機会に、名義を本来の名義人に変えようとする際、最後に名義人となっていた人の亡くなった日が、昭和22年以前であった場合、すなわち旧民法の施行範囲であれば、家督相続での相続となります。そのため、遺産分割協議書の作成も不要となり、名義を長男にするだけなので、手続きは簡便化されます。
また、現在の不動産所有者が家の長男ではない場合には、上記方法は採れません。相続登記が放置されていて、新たに本来の名義人で登記をしたい場合には、手続きが必要となります。そのような場合には、司法書士にご相談ください。

司法書士法人TOTは、東京都中央区を中心にご相談を承っております。相続税や贈与税など税金に関するご相談や、遺言作成、不動産評価など相続に関するご相談など、さまざまな事柄に対応します。司法書士法人TOTでは、東京都の相続問題について、豊富な経験とノウハウを持つ各専門家をネットワークする相続スペシャリストがお客様の問題を多角的にサポートし解決いたします。

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